ヨンパチ学問ニッキ

日々の耳学問メモ。BBC RadioとCBC Radioで聞いたものの記録。

ベジタリアンとの暮らし(不満爆発編・その1)

気がつけば年の暮れ、帰国便の予約も入れたところ。

さてここで問題。

肉・魚を食べない夫と、魚・野菜は食べないが肉なら食べる子どもとの食卓に、何を並べるかを考えてみましょう。なお、あなたはフルタイムの仕事を持つ母親で、買い物や料理に使える時間はとても限られています。


答え:(ダレカタスケテ)

ということで、今日はベジタリアンの夫、より正確に言うと日本にいたときは魚は食べるベジタリアンのPescetarianism、渡英してからは乳製品・卵は食べるLacto-ovo vegetarianismを実践する夫との対立について書いておく。夫がベジタリアンというと、かつて日本の友人に「旦那さんてガイジンなの?」と言われたことがあるが、大阪人である。まれに肉や魚やラーメンを食べているのも私は知っているが、本人曰く「自分はファナティックなビーガンveganとは違う」のだそうだ。なお、夫がべジタリアニズムを実践するのは功利主義者だからである。

娘はというと、卒園した保育園で食事の完食を強要されていたことに反発して偏食となり、魚と野菜は基本的に食べないが肉なら食べる。でもさ、じゃがいもは野菜でフライドポテト(イギリスではchips)もポテトチップス(イギリスではcrisps)もじゃがいもなんだから、野菜食べてるよ〜とは本人談。

そして私は平均日本人的雑食です。夫は私が雑食を貫くことについて、「ピーター・シンガーは妻に説得されてビーガンになったのに、自分は妻さえ説得できていない」と嘆くが、我が家でベジタリアニズムを導入しても、私の負担が増えることがあっても減ることはないからやらないのだし、栄養のある温かいベジタリアンの食事が帰宅したらあるという状況になるのであればベジタリアンになったって構わないことは夫に伝えてある。夫は料理をしないことはないけれども、夫が言う「料理」とは例えば冷凍餃子やパスタや素麺を茹でるとか、あるいは電子レンジで出来合いの食事を温めることであり、それ以上のことはしない。

このような状況なので、我が家で食事はしばしばケンカの種になる。次回は、今年の夏に起きた私からすると理不尽な大ゲンカについて書く。ベジタリアンへの合理的配慮と過度の負担undue hardshipの観点から(お、学問みが)。