ヨンパチ学問ニッキ

日々の耳学問メモ。BBC RadioとCBC Radioで聞いたものの記録。

The Meat Paradox by Rob Percival, episodes 3-5

www.bbc.co.uk

Episode 3-5までまとめて聞いた。一回15分なのは良いな。以下、印象に残った点。

  • ヴィーガニズムを全ての人が全面的に追求すべきだとは言えない。目指すべきは、人間が環境に対して与える危害の縮減(harm reduction)なので、例えば車に轢かれた動物の肉を食べることは間違っていない。その肉を腐らせて無駄にするよりも、食べて栄養とした方がよい。
  • 肉食は栄養価が高い。途上国で栄養状態が悪い場合など、肉食により効率的に栄養を摂取すべき人々はいる。
  • 問題は、人々が肉を食べすぎていること。現状のレベルでの食肉生産は環境への負荷が高すぎる。肉を食べる量や頻度を減らすべき。
  • 環境に負荷の低い農業には、動物が必要。農耕用の動物が年を取って弱ってしまったら、その動物を食べることは間違っていない。

極端な(単純な)ヴィーガニズムには与しない穏当な立場からの議論。この議論を踏まえて、ヴィーガンになりたい夫に対しては、我が家の冷蔵庫に余っている牛乳について、「harm reductionの観点から考えるなら、無駄にするくらいなら飲むべき」と言ってみよう(以前、ヴィーガン的には牛乳を飲むことはできないと言われた)。