ヨンパチ学問ニッキ

日々の耳学問メモ。BBC RadioとCBC Radioで聞いたものの記録。

もうすぐ29歳

アメリカにいたときのルームメイトは台湾人で、国立台湾大学(台湾の東大)法学部を主席で卒業して、弁護士をしていた人だった。思うところあって仕事を辞め、ロースクールに留学。彼女はフェミニストで、専門は刑法。特にレイプ関連のこと。そうしたあたりにおける女性の扱いをめぐる比較研究をしている。いわゆる強いタイプの女性。

その彼女の29歳の誕生日に、彼女は泣いた。I have no work, no money, no boyfriend, and I'm almost thirty!! I'm old! こんなひどいことってある?と。紆余曲折ありながら何年も付き合っていた恋人と別れたばかりだったこともあってのこの悲しみ。こうして書くとなんだか可笑しいけれども、そのときの彼女は大真面目に泣いていた。

きのう弟と、29歳の誕生日にはおでこに「肉」と書いて写真を撮ったらどうかという極めてしょうもない話をしていて、ふとそのときのことを思い出したので。

彼女はその数ヵ月後に電撃婚約し*1、今はシアワセに結婚生活を楽しんでいる。そうそう、彼女たちのプロポーズは私の目の前でだった。というのも、私とルームメイトとその結婚相手が食事をしているときに、突然彼が膝まずいてプロポーズをしたので。

彼女とは落ち込んだときに一緒に「ブリジット・ジョーンズの日記」を見たり、(大学院に入ってから忘れていた)女の子同士らしい美しい思い出がいろいろある。あぁ、また一緒に映画見たり延々ととりとめもない話をしたりしたい。早く台湾に帰ってこないかな。

*1:上記の元彼とは別の人と。

午後

某会議(私は働いている)/オーストラリア人の先生の早口英語聞き取れず(フランス語を強化している場合だろか)/「博士論文はいつごろ出すんですか」とプレッシャーをかけられる(そのうちです)/脳内音楽はサンボマスター(「♪俺たちいつかどこかで死んじまうんだぜ!」)/夜も研究室(研究室でも自分で料理したごはんが食べたい)

ムフー/トホホ

久しぶりにわくわくする本に出会ってブレイクスルーを感じる。これだから政治思想ってやめられない。

以前どこかで目にした文章を思い出す。ヨーロッパは権威ある書物をよく読みこんでいる研究が好まれる。アメリカはむしろ切り口の面白さ、ユニークさが好まれる、と。そうかも。日本は、私のまわりを見る限りは前者が好まれるように見える。研究対象に特定の思想家を選ぶことが当然視されているあたりもヨーロッパの影響なのだろうか。一人選んだほうが書きやすいというのもあると思うけど。

私はそれほど惚れ込んだ思想家がいなかったのと、むしろイシューに関心があるので一人に絞っていない。出来が悪いのはそのためか。orz