One Day in the Life of Ivan Denisovich
ソルジェニーツィン「イワン・デニーソヴィチの一日」(1962)のラジオドラマ(というのかな)。こういう物語を耳で聞くのは新鮮で面白かった。
You're dead to me: Mary Wollstonecraft
www.bbc.co.uk
メアリ・ウルストンクラフトの生涯。話し手の人たちと一緒に、メアリ、どうしてそんな男と結婚するの〜(ゴドウィンではなく最初の夫の話)と気持ちが盛り上がる楽しい回。実際、波乱の生涯だな。ウルストンクラフトは長く忘れられた存在だったが、第二波フェミニズムが1970年代に再発見したそうだ。駄目な最初の夫の愛を取り戻すべく、夫がフランスから買った銀器(フランス革命後にロベスピエールが禁止した贅沢品を買い叩いたそう)を乗せて北欧の海に沈んだ船を探しに北欧に行った時の紀行文がすばらしいとのこと。
その紀行文はこれ。メモ。
en.wikipedia.org
You're dead to me: ancient Athenian democracy
古代アテネでなぜデモクラシーが採用されたのか、など。講義で紹介したい小ネタが多くていいのだが、情報量が多すぎて、メモしながら聞き直した方が良さそう。編集なしだと、丁々発止のやりとりになると理解が追いつかない。笑いのツボもよくわからない時がある。
You're Dead to Me: Ancient Greek & Roman Medicine (Radio Edit)
The comedy podcast that takes history seriouslyだそうで、初めて聴いたけど楽しそうでいいな。古代ギリシャ、ローマ時代の医療について。当時の医師は患者の耳垢等を食べて診断していたとか、古代に生きていなくてよかった。自然派のオルタナ医療は、こういうかつて実際に行われていた医療をどう考えるんだろう。彼らの取捨選択の基準には多少興味がある。最後の方に、最近の医療ではculturally competent health careが重視されているという話があった。大昔の医療について学ぶことは、culturally competent health careのトレーニングになると。異なる文化、多様な世界観にも対応することで、よりよい結果が得られるということらしい。下記ジョージタウン大学のウェブサイトを参照。
The price of citizenship
シティズンシップをめぐる最近の動向。シティズンシップが売買できる商品になっている。だがシティズンシップは魂(soul)の問題ではないかと。後半はシティズンシップがお金で買えることについて。例えばマルタのシティズンシップはEUシティズンシップもついてくるので、お金持ちに人気が高い。印象に残ったのは、中盤のクウェートのベドウィンの話。政府は彼らにシティズンシップを与えず、無国籍状態にある。この状況の打開策として、コモロ諸島(どこにあるのか知らなかったが、アフリカ大陸の東側、マダガスカルとの間あたりにある小さな島国で、最貧国のひとつとのこと)政府と、ベドウィンの人々にコモロ諸島のシティズンシップを与える合意に至ったという報道があったらしい。クウェート政府にとってはベドウィンの人々は外国人となり、国外退去させやすくなる。見返りに、コモロ諸島政府はお金と投資の約束を受け取ると。下記のWPの記事に詳細あり。どうやらその後、クウェート政府はこのような合意はないと否定したようす。2016年ごろのことのようだ。
(参考記事)
odi.org